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2023年 社員研修 -大阪・神戸・淡路島-

2023.05.29

コロナ禍で中止していた4年ぶりの社員研修は、一日目は大阪市内、二日目は神戸・淡路島の貸切りバス、三日目は神戸市内の研修視察でした。
今回は安藤忠雄尽くしの社員研修となり、8つ巡った美術館のうち半数が彼の作品鑑賞になりました。特に印象深かったのは、近年作品の、「こども本の森 中之島・神戸」の2館巡りでした。

「子供達の未来の為に~スマートフォンに時間をうばわれつつある多くの子どもたちへ、心を育てる本の魅力を身近に感じるように~」というコンセプトに以前から共感していました。しかし、実際に体験してみると、より一層認識が深まりました。未来を主に置くことの大切さに気付かされ、建築の根底を再認識させられた研修になりました。また、竹中大道具館では、竹中工務店のものづくりへの一貫した熱い思いを感じました。古風な伝統的な建物であるのに軽やかさと新鮮さがあり、見ている人ひとりひとりの胸を打つ感動がありました。

見学以外では、新潟・東京・上越事務所のメンバーが、リモートでなく実際に会う機会となり、いい時間でした。研修内での食事でお互いを深く理解しあうことができ、今後のチームでの作業が円滑に進むことを予感しました。

今回社員研修の企画を担当した事も、良い学びの機会となりました。何回もの試行錯誤が、建築でのお客様とのやり取りと似ていて、スキルアップに繋がりました。社員研修を通して多くの建物を見学し、学びの多い大満足な研修となりました。

T.K

1日目は大阪の中之島美術館・こども本の森中之島を見学し、大阪で1泊しました。2日目は貸切バスで神戸の竹中大工道具館・原田の森ギャラリー・横尾忠則現代美術館・兵庫県立美術館 、淡路島の淡路夢舞台で百段苑・海の教会・淡路夢舞台国際会議場を見学し、神戸で1泊しました。3日目はこども本の森神戸を見学し、その後空いた時間で生田神社を見学し、社員研修が終了しました。

今回訪れた建築は、新潟ではあまり見ることのない形状や仕上げが施されており、極端に細長い柱や、大きく飛び出した庇など、大きな積雪荷重が伴う新潟では目にしない建物を3日間じっくり見ることができてとても有意義な時間でした。また竹中大工道具館では、過去の職人達がどのような道具を使用してどのように建物を造ってきたのかを学ぶことができ、より一層建築というものへの理解・興味が増しました。

私をはじめ、コロナ禍に入社したメンバー間では画面越しでしか会ったことない人が多く、研修の初めは顔と名前が一致しない方も何人か居ました。しかし、昼の食事や夜の懇親会など、あまり話す機会が無かったメンバー同士の交流もでき、お互いをよく知れた研修になったのではと思います。

今回の研修の企画に携わって、企画メンバー同士で何度も打合せを重ねながら、時に誰かが妥協しなければならないこともありました。しかし、古風なものから先進的なもの、シンプルなものから独特なものまで幅広い建築を織り込めたため、今回の経験が参加者全員の今後の設計の力となるのではと感じています。

M.D

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